単元04 時効
時効とは、時の経過によって権利を得たり(取得時効)、失ったりする(消滅時効)制度です。
【例で確認】 何十年も放置されていた隣の空き地を、ずっと自分の畑として耕し続けていたAさん。一定期間が経てば、Aさんはその土地の所有権を取得できます。逆に、お金を貸したまま催促もせずに何年も放っておいたBさんの債権は、やがて消滅します。
【なぜか】 長年続いた事実状態を法的に保護することで社会の安定を図るためです。また、権利の上に眠る者は保護に値しないという考え方も背景にあります。
ただし、期間が経過しただけで自動的に効果が生じるわけではなく、援用(時効の利益を受けると主張すること)が必要です。
この単元の論点(6)
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- キーワードの理解取得時効 :他人の物を一定期間占有し続けることで、所有権などを取得する制度 消滅時効 :権利を行使しないまま一定期間が過ぎると、その権利が消滅する制度 援用(えんよう) :時効の利益を受ける…
- 取得時効他人の物でも、 所有の意思をもって・平穏かつ公然と 占有を継続すれば、所有権を取得できます。 占有開始時の状態によって、必要な期間が異なります。 占有開始時に 善意無過失 → 10年 で取得…
- 消滅時効権利を行使しないまま一定期間が過ぎると、権利が消滅します。 債権の消滅時効 (改正民法・原則): 権利を行使できると知った時から5年 権利を行使できる時から10年 → いずれか早い方で完成し…
- 完成猶予と更新時効の進行は、一定の事由で止まったり(完成猶予)、ゼロに戻ったり(更新)します。 完成猶予 (時計の一時停止)の主な事由: 裁判上の請求 (申立時から猶予。確定判決を得て初めて更新) 仮差押…
- 援用と利益の放棄時効は、期間が過ぎただけでは効果が生じません。 援用して初めて確定 します。 援用できる者(援用権者) :時効の利益を直接受ける者 主債務者、保証人、物上保証人など(時効により直接利益を受け…
- 占有の承継前主(前の占有者)の占有期間を引き継いで主張することができます。ただし有利な方を選択できます。 前主の占有と合算して主張 することも、 自己の占有期間のみを主張 することも選択可 前主の占有…
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「時効」は、読んで分かることと、本番で点になることが別です。点にするための材料はこちらにまとめてあります。
- この単元の一問一答(○×)あと10問
- 本試験と同じ四択 10問(どの肢がなぜ誤りかまで解説)
- この単元の重要ポイント(試験で問われる形にまとめたもの)
- この単元のひっかけ 2件(本試験がどう引っかけてくるか)
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