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その他の収益・費用

簿記3級 無料テキスト 単元24/第6章 費用・収益・税金・純資産/重要度 ★★/出題箇所 第1問/読む目安 30分 登録不要で読めます

ここだけ読めば

費用と収益の科目は、多くが支払と受取の対になっています。家賃は建物、地代は土地を借りたときの科目です。手数料と利息にも支払と受取があります。

この単元を読み終えるとできること

日常的に出てくる費用と収益の科目を、迷わず選べるようになります。支払と受取が対になっている科目の見分け方、似た科目の使い分け、受取商品券の扱いが分かるようになります。

なぜこの順番でここに置いているか

第1問で「どの科目を使うか」を間違えると、金額が合っていても点になりません。細かい科目を全部覚えるのは大変ですが、実際に出るものは限られています。対になる科目のペアと、紛らわしい3組だけ押さえれば足ります。

支払と受取は対になっている

同じ取引でも、払う側と受け取る側で科目名が変わります。多くは「支払◯◯」と「受取◯◯」の組み合わせになっています。

払う側(費用)受け取る側(収益)何のお金か
支払家賃受取家賃建物を借りる/貸す
支払地代受取地代土地を借りる/貸す
支払手数料受取手数料仲介や振込などの手数料
支払利息受取利息借入/貸付の利息

家賃と地代の違いは、建物か土地かです。建物を借りたら支払家賃、駐車場など土地だけを借りたら支払地代です。

ミナタカ商事では、10月1日に向こう1年分の事務所家賃240,000円をまとめて払い、決算で未経過分120,000円を前払費用にしました(単元33)。このときの科目が支払家賃です。

注意したいのは、自分がどちら側かを問題文から読み取ることです。「家賃を受け取った」なのに支払家賃と書いてしまう間違いは、慣れるまでよく起きます。

紛らわしい3組

科目選びで迷いやすいのは、次の3組です。

①通信費と旅費交通費

科目中身
通信費郵便切手、はがき、電話代、インターネット料金
旅費交通費電車代、バス代、タクシー代、宿泊費、出張手当

分け方は「情報を運ぶか、人が動くか」です。

②消耗品費と雑費

科目中身
消耗品費ボールペン、コピー用紙、ファイルなど、使うとなくなる物
雑費どの科目にも当てはまらない少額の支出

物を買ったなら消耗品費です。雑費は最後の受け皿なので、当てはまる科目があるうちは使いません。

③水道光熱費と広告宣伝費

水道光熱費は電気・ガス・水道です。広告宣伝費はチラシ、看板、Web広告など、売るために使ったお金です。

保険料は、火災保険や自動車保険の掛け金です。ミナタカ商事では3月1日に1年分120,000円を払い、決算で未経過分110,000円を前払費用にしました。

商品券を受け取ったとき

自治体や商店街が発行する商品券を売上代金として受け取ることがあります。この商品券は、あとで発行元に持ち込むとお金に換えられます。

つまりお金をもらう権利なので、資産です。受取商品券という科目を使います。

商品50,000円を売り上げ、代金は商品券で受け取った(設例外の金額です)

(借) 受取商品券 50,000 / (貸) 売上 50,000

現金ではないので、現金勘定は使いません。ここを現金にしてしまうと、金庫の残高と帳簿が合わなくなります。

あとで換金したとき

(借) 当座預金 50,000 / (貸) 受取商品券 50,000

権利が現金に変わり、資産が消えます。売掛金を回収したときとまったく同じ形です。

紛らわしい債権債務を、4つまとめて押さえます

この単元の確認問題

答えを見る前に、まず自分の言葉で答えてみてください。言葉にできないところが、そのまま本試験で止まるところです。

Q. 駐車場として土地だけを借り、その代金を払いました。どの科目を使いますか。

A. 支払地代です。

家賃は建物を借りたときの科目だからです。土地だけを借りたときは地代を使います。

Q. 出張のための新幹線代と、取引先へ送る郵便の切手代。それぞれどの科目ですか。

A. 新幹線代は旅費交通費、切手代は通信費です。

人が移動するための支出が旅費交通費、情報を届けるための支出が通信費だからです。

Q. 売上代金として商品券を受け取りました。現金勘定を使いますか。

A. 使いません。受取商品券という資産で処理します。

商品券はまだお金ではなく、発行元に請求できる権利だからです。現金勘定は実際の通貨と、それに準ずるものだけを記録します。

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