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主要簿 ― 仕訳帳と総勘定元帳

簿記3級 無料テキスト 単元04/第1章 簿記の地図をつくる/重要度 ★★★/出題箇所 第2問/読む目安 40分 登録不要で読めます

ここだけ読めば

必ず作らなければならない帳簿は仕訳帳と総勘定元帳の2つで、これを主要簿といいます。記録される取引は同じで、日付順に並べるのが仕訳帳、勘定科目別に並べるのが総勘定元帳です。

この単元を読み終えるとできること

仕訳帳と総勘定元帳の役割の違いを説明できるようになります。仕訳帳から総勘定元帳へ転記する手順を、日付・相手科目・金額・元丁の4点を含めて実行できるようになります。

なぜこの順番でここに置いているか

簿記で必ず作らなければならない帳簿は、仕訳帳と総勘定元帳の2つだけです。これを主要簿といいます。第2問では総勘定元帳の空欄を埋める問題が出ますが、転記が「同じ情報の並べ替え」だと分かっていれば、埋める中身は仕訳から決まります。

主要簿は2つだけ ― 時間順と科目別

帳簿はたくさんありますが、必ず作らなければならないものは2つです。これを主要簿といいます。

帳簿並び順何が分かるか
仕訳帳日付順いつ何があったか
総勘定元帳勘定科目別各科目がいくら残っているか

中身はまったく同じ取引です。並べ方だけが違います。

なぜ2つ要るのかというと、知りたいことが2種類あるからです。「4月5日に何をしたか」を調べたいときは日付順が便利ですし、「当座預金は今いくらか」を知りたいときは科目別でないと分かりません。

仕訳帳に書いた内容を、総勘定元帳に写す作業を転記といいます。転記は新しい判断をする作業ではありません。仕訳が決まった時点で、転記の中身は自動的に決まっています。

この2つ以外の帳簿は補助簿といって、必要に応じて作るものです(単元26)。

帳簿は2階建てです。上の2冊が主要簿、下が補助簿

転記の手順 ― 4つを写す

総勘定元帳の各ページには、その科目の増減が並びます。写すのは次の4つです。

  1. 日付
  2. 相手科目
  3. 金額
  4. 元丁(仕訳帳の何ページから来たか)

ミナタカ商事の6月15日の取引

商品を1,400,000円で売り上げ、代金は掛けとした。

(借) 売掛金 1,400,000 / (貸) 売上 1,400,000

この1本から、総勘定元帳の2つのページに書き込みます。

売掛金勘定(借方に記入)

日付摘要金額
6/15売上1,400,000

売上勘定(貸方に記入)

日付摘要金額
6/15売掛金1,400,000

注目してほしいのは摘要欄です。自分の科目名ではなく、相手科目を書きます。売掛金のページには「売上」、売上のページには「売掛金」と書きます。

理由は、そのページを見ただけで取引の中身が分かるようにするためです。売掛金のページに「売掛金」と書いてあっても何も分かりません。「売上によって増えた売掛金だ」と分かるから意味があります。

相手科目が2つ以上あるときは、摘要欄に「諸口」と書きます。

取引は、仕訳になり、勘定へ書き写されます

T字勘定 ― 総勘定元帳の略式

本試験や練習では、総勘定元帳をT字勘定という簡略な形で書きます。左が借方、右が貸方です。

     当座預金
─────────────────
4/1  現金   800,000 │ 4/5  備品   300,000
4/1  借入金 500,000 │ 8/31 買掛金 600,000
7/31 売掛金1,000,000│

残高がどちら側に残るかは、科目の種類で決まっています。

科目の種類増える側残高が残る側
資産借方借方
費用借方借方
負債貸方貸方
純資産貸方貸方
収益貸方貸方

当座預金は資産なので、増えたときは借方、減ったときは貸方に書きます。残高は必ず借方に残ります。もし貸方に残ったら、預金がマイナスという状態です(当座借越、単元10)。

この「残高がどちら側に残るか」は、試算表の並びの理由そのものです。試算表の借方に資産と費用が、貸方に負債・純資産・収益が並ぶのは、各勘定の残高をそのまま集めているからです(単元30)。

残高は、金額の大きい側に残ります

この単元の確認問題

答えを見る前に、まず自分の言葉で答えてみてください。言葉にできないところが、そのまま本試験で止まるところです。

Q. 仕訳帳と総勘定元帳では、記録される取引の中身は違いますか。

A. 同じです。日付順に並べるか、勘定科目別に並べるかが違うだけです。

同じ取引を2つの見方で整理しているからです。片方にしかない取引があれば、それは転記漏れという誤りです。

Q. 総勘定元帳の売掛金のページに、6/15の掛売上を転記します。摘要欄には何と書きますか。

A. 相手科目である「売上」と書きます。

そのページだけを見て取引の中身が分かるようにするためです。自分の科目名を書いても情報が増えません。

Q. 買掛金勘定の残高は、借方と貸方のどちらに残りますか。

A. 貸方です。

買掛金は負債で、増えるときに貸方へ記入するからです。減少(貸方の反対側)が増加を上回ることはないため、残高は貸方に残ります。

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主要簿 ― 仕訳帳と総勘定元帳は、読んで分かることと、本番で点になることが別です。点にするための材料はこちらにまとめてあります。

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